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非認知能力 (単行本)

概念・測定と教育の可能性

フォーマット:
単行本 電子書籍

「人間力」など漠然と語られがちな非認知能力を心理特性の集合概念として明快に解説。教育現場での効果的な介入方法を展望する。

著者 小塩 真司 編著
川本 哲也
竹橋 洋毅
原田 知佳
西川 一二
平山 るみ
外山 美樹
千島 雄太
野崎 優樹
中川 威
登張 真稲
箕浦 有希久
有光 興記
石川 遥至
平野 真理
小野寺 敦子
ジャンル 心理学 > 教育心理
出版年月日 2021/08/20
書店発売日 2021/08/13
ISBN 9784762831645
判型・ページ数 A5・320ページ
定価 2,860円(税込)
在庫 在庫あり

ヘックマン『幼児教育の経済学』(2015)や
ポール・タフ『私たちは子どもに何ができるのか』(2017)の邦訳で
一気に注目され,
学習指導要領(平成29年3月告示)をはじめ,
わが国の教育政策に多大な影響を与えた概念,
「非認知能力」とは一体何であったのか?

非認知能力とは何か。「人間力」「やりぬく力」など漠然とした言葉に拠らず,心理学の知見から明快に論じる。誠実性,グリット,好奇心,自己制御,楽観性,レジリエンス,マインドフルネスなど関連する15の心理特性を取りあげ,教育や保育の現場でそれらを育む可能性を展望。非認知能力を広く深く知ることができる一冊。


白梅学園大学名誉教授 無藤 隆 推薦!
「非認知能力」とは何か。心理学で実証された15種類の心理特性から,
①非認知能力は教育可能である,
②その教育は望ましい成果(学力や健康・幸福・社会的活動)につながる。
本書から多くを学ぶことができた。
広く教育・保育の関係者に勧めたい。



■執筆者紹介   ※執筆者の所属や職階は発刊当時のものである。
【序章】非認知能力とは
 小塩真司(編者)
【1章】誠実性
 川本哲也(かわもと てつや) 国士館大学文学部 講師
【2章】グリット
 竹橋洋毅(たけはし ひろき) 奈良女子大学文学部 准教授
【3章】自己制御・自己コントロール
 原田知佳(はらだ ちか) 名城大学人間学部 准教授
【4章】好奇心
 西川一二(にしかわ かずじ) 京都大学大学院教育学研究科 研究員
【5章】批判的思考
 平山るみ(ひらやま るみ) 大阪音楽大学短期大学部 准教授
【6章】楽観性
 外山美樹(とやま みき) 筑波大学人間系 准教授
【7章】時間的展望
 千島雄太(ちしま ゆうた) 筑波大学人間系 助教
【8章】情動知能
 野崎優樹(のざき ゆうき) 甲南大学文学部 講師
【9章】感情調整
 中川 威(なかがわ たけし) 国立長寿医療研究センター 主任研究員
【10章】共感性
 登張真稲(とばり まいね) 文教大学生活科学研究所 客員研究員
【11章】自尊感情
 箕浦有希久(みのうら ゆきひさ) 佛教大学教育学部 講師
【12章】セルフ・コンパッション
 有光興記(ありみつ こうき) 関西学院大学文学部 教授
【13章】マインドフルネス
 石川遥至(いしかわ はるゆき) 早稲田大学文学学術院 招聘研究員
【14章】レジリエンス
 平野真理(ひらの まり) 東京家政大学人文学部 講師
【15章】エゴ・レジリエンス
 小野寺敦子(おのでら あつこ) 目白大学心理学部 教授
【終章】非認知能力と教育について
 小塩真司(編者)

●まえがき

序章 非認知能力とは

1章 誠実性 ―― 課題にしっかりと取り組むパーソナリティ
  1節 誠実性とは
  2節 誠実性の基礎研究
  3節 誠実性を伸ばすための介入研究
  4節 教育の可能性

2章 グリット ―― 困難な目標への情熱と粘り強さ
  1節 グリットとは
  2節 グリットの基礎研究
  3節 グリットを伸ばすための介入研究
  4節 教育の可能性

3章 自己制御・自己コントロール ―― 目標の達成に向けて自分を律する力
  1節 自己制御・自己コントロールとは
  2節 自己制御・自己コントロールの基礎研究
  3節 自己制御・自己コントロールを伸ばすための介入研究
  4節 教育の可能性

4章 好奇心 ―― 新たな知識や経験を探究する原動力
  1節 好奇心とは
  2節 好奇心の基礎研究
  3節 好奇心を伸ばすための介入研究
  4節 教育の可能性

5章 批判的思考 ―― 情報を適切に読み解き活用する思考力
  1節 批判的思考とは
  2節 批判的思考の基礎研究
  3節 批判的思考を伸ばすための介入研究
  4節 教育の可能性

6章 楽観性 ―― 将来をポジティブにみて柔軟に対処する能力
  1節 楽観性とは
  2節 楽観性の基礎研究
  3節 楽観性を伸ばすための介入研究
  4節 教育の可能性

7章 時間的展望 ―― 過去・現在・未来を関連づけて捉えるスキル
  1節 時間的展望とは
  2節 時間的展望の基礎研究
  3節 時間的展望を伸ばすための介入研究
  4節 教育の可能性

8章 情動知能 ―― 情動を賢く活用する力
  1節 情動知能とは
  2節 情動知能の基礎研究
  3節 情動知能を伸ばすための介入研究
  4節 教育の可能性

9章 感情調整 ―― 感情にうまく対処する能力
  1節 感情調整とは
  2節 感情調整の基礎研究
  3節 感情調整を伸ばすための介入研究
  4節 教育の可能性

10章 共感性 ―― 他者の気持ちを共有し、理解する心理特性
  1節 共感性とは
  2節 共感性の基礎研究
  3節 共感性を伸ばすための介入研究
  4節 教育の可能性

11章 自尊感情 ―― 自分自身を価値ある存在だと思う心
  1節 自尊感情とは
  2節 自尊感情の基礎研究
  3節 自尊感情を伸ばすための介入研究
  4節 教育の可能性

12章 セルフ・コンパッション ―― 自分自身を受け入れて優しい気持ちを向ける力
  1節 セルフ・コンパッションとは
  2節 セルフ・コンパッションの基礎研究
  3節 セルフ・コンパッションを伸ばすための介入研究
  4節 教育の可能性

13章 マインドフルネス ―― 「今ここ」に注意を向けて受け入れる力
  1節 マインドフルネスとは
  2節 マインドフルネスの基礎研究
  3節 マインドフルネスを伸ばすための介入研究
  4節 教育の可能性

14章 レジリエンス ―― 逆境をしなやかに生き延びる力
  1節 レジリエンスとは
  2節 レジリエンスの基礎研究
  3節 レジリエンスを伸ばすための介入研究
  4節 教育の可能性

15章 エゴ・レジリエンス ―― 日常生活のストレスに柔軟に対応する力
  1節 エゴ・レジリエンスとは
  2節 エゴ・レジリエンスの基礎研究
  3節 エゴ・レジリエンスを伸ばすための介入研究
  4節 教育の可能性

終章 非認知能力と教育について

●あとがき
●用語集
●引用文献
●事項索引

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