『シリーズ21世紀の社会心理学 消費行動の社会心理学―消費する人間のこころと行動』書評


●日経広告研究所報 196号 シリーズ21世紀の社会心理学 消費行動の社会心理学―消費する人間のこころと行動

ブック レビューより抜粋

 消費者行動の重要性の認識はすでに高いレベルにあり,最近になって研究書については数多くの良書が著されている。しかし,残念ながらわが国における消費者行動の初学者・ビジネスマン向けの優れたテキストは多いとは言えない。その原因の一つは消費者行動に含まれる領域の裾野が広く,経済学,社会学,心理学,社会心理学などにおける諸研究がその土台となり,関連したある程度以上の基礎知識が必要であることと,その説明がやや難解である点が挙げられる。
 本書ではこのような問題点を意識しながら,体系性,現実説明力,分かりやすさのバランスをとろうという試みがなされている。
 社会心理学の知識がなくても各章で必要な知識を得ながら読み進ことができることから,初学者やビジネスマンにも適切な好書であると考える。(齊藤通貴)