『改訂新版 社会心理学用語辞典』書評


●引用元?

 社会心理学の領域についての重要語句の定義,解説が集約された辞典であって,この種のものとしては,わが国においては初めての出版物である。本の体裁はB6版,総ページ365ページで,手軽に利用するのには極めて使いやすく仕上がっている。
 社会心理学の領域での最近の学説を含めて重要な概念,用語・理論,研究者が豊富に取り上げられており,見出しの選択には「中項目主義」を採用し,項目の数は約600となっている。それぞれの事項がコンパクトに纏められているが,記述の内容は定義の紹介が適確であるとともに,その事項については,かなり専門的な点にまでわたって記述が深められている。コンパクト性と記述の分かり易さ,内容的な深さという点が巧みに調和したものであるといえよう。心理学に関心をもつ学生,研究者にとって役立つことは勿論,社会心理学の研究者にとっても,その広い領域についての概念,基本的定義や意味合いを知る上で参考となる辞典である。
 付録の「心理学者のための倫理網領」「主要理論のルーツ」「主要雑誌のオリジン」「主要文献出版年」「関連学会の動向」の資料,などは必要に応じて基本的な資料集として役立つ。