『認知心理学者教育を語る』書評


●出版ニュース 1994年2月/上 地方出版

 「この子の頭の働きはどうなっているのだろう」。この疑問を探究するのが認知心理学という。新しい学問である認知心理学について若手の研究者19人の報告が本書。心理学の予備知識がなくても理解できるのが特徴。例えば,「知識獲得を促す学習指導―カンピュータかデータ重視か」では,プロ野球の長島監督の例をあげ,この問題に取り組んでいる。記憶,学習,知識,思考,言語理解などの認知過程の仕組みを明らかにする従来の認知心理学の本領から,さらに今後の発展が期待される領域までと内容も幅広い。

●日本語教師になるための本96

 “認知心理学”すなわち読書,推理,意志決定など人間が思考から行動へ移る上でのプロセスを研究する分野だ。現在第一線で活躍中の認知心理学者たちの手によって,親しみやすい文書で書かれている。教師として生徒の心理を知るためにぜひ一読するべき本である。