『生き方の教育としての学校進路指導』書評


●悠 1991年8月号 BOOKS 新刊紹介

 進路指導が,入試に向けての進学指導であったり,就職斡旋のための職業指導になっているという批判は以前より強くある。新教育課程で重視されている「人間としての在り方生き方」の概要を生徒指導だけでなく進路指導にも結びつけ,相互補完的な関係が不可欠になる。
 本書は生徒が自分の生涯をいかに生きるかということを基本に置き,理論と実践のズレが大きいといわれる進路指導を,理論に裏づけられた実践,実践に裏づけられた理論との橋渡しを図っている。
 資料の「スポット」は「将来の夢の移りかわり」「中学生の進路と悩み」「生徒のもつ大人に対するイメージ」など25のテーマからなる実態調査をまとめたものであり子どもを理解するのに役立つ。