『道徳教育はこうすればおもしろい』書評


●悠 1998年12月号 BOOKS 新刊紹介

 子どもは,道徳の授業がつまらないという。それは教師の権威による価値の教え込み,教化によるところ大である。近年注目されているコールバーグ理論では,価値の自主的な判断によって,価値を受容させるべきであると説く。
 本書は,どうすれば「道徳の時間」を「子どもの主体性が生かされた楽しい実のある時間」とすることができるのか,コールバーグの道徳性認知発達理論からアプローチしたものである。コールバーグ理論とは何か,道徳的ジレンマ物語を用いた授業方法,指導細案,子どもが具体的に表明した判断,理由づけを示し,その教育効果について説明している。
 道徳の授業をどうするかで悩んでいる先生方には参考になる書であろう。

●読売新聞(京都)1989年1月27日 贈呈本拝見

 「道徳教育をどう教えたらよいか迷っている」という現場教師の悩みにこたえるため,兵庫教育大教授である著者が,児童の発達にあわせた「道徳教育」として世界的にも注目を集めているコールバーグの道徳性認知発達理論を,理論編・資料編という構成でまとめたもの。
 実践編では現場からの報告をもとにしたモデルケースが多く取り上げられており,資料編を活用すればすぐにでも授業に生かすことができる。