心の科学のための哲学入門4
生きられた〈私〉 <私> をもとめて 身体・意識・他者
もくじ

 序文 自己アイデンティティをとらえなおす


【第1部 自己の身体性】

第1章 身体と物体
 ラバーハンド・イリュージョン
 実験のヴァリエーション
 離人症
 離人症の「特異な身体経験」
 身体は錯覚?
 身体の「ここ」性
 次章への移行

第2章 自己の身体と他者の身体
 身体の麻痺
 身体パラフレニア
 失認と妄想
 させられ体験
 イメージと意図
 次章への移行

第3章 鏡に映る身体
 身体イメージとは何か
 視点の問題
 チンパンジーの鏡像認知
 赤ちゃんの場合
 他者・自己・鏡
 反省的自己をめぐって

問いと考察
Q 1-1 身体のない自己というものを考えることはできるだろうか?
Q 1-2 身体を部分的に失うと、自己には何が起きるのだろうか?
Q 1-3 死ぬことで身体が失われると、自己はどうなるのだろうか?


【第2部 意識と脳】

第4章 意識・夢・現実
 意識があるということ
 「無・意識」
 意識と世界
 明晰夢
 現実
 夢見の身体性
 目覚めること

第5章 脳と機械を接続する
 ロボラット
 ブレインゲート
 ニューラル・オペラント
 BMIと脳の可塑性
 意図とは何か
 身体イメージを技術化する

第6章 共感覚
 共感覚について
 声に形を感じる
 共感覚の判定基準
 共感覚の位置づけ
 すべての知覚は共感覚である?

問いと考察
Q 2-1 意識は、脳の活動から生じるのではないのか?
Q 2-2 心は脳に宿っているのではないのか?


【第3部 他者の心】

第7章 問題としての他者
 他者の心の問題
 再び意識について
 他者の心は存在しない?
 心の科学の出発点
 類推説の問題点
 次章への移行

第8章 心の科学と他者問題
 初期の科学的心理学
 行動主義
 認知科学の成立と心の理論
 誤信念課題
 他者理解の豊かな回路

第9章 他者理解を身体化する
 理論説とシミュレーション説
 二人称関係における他者
 エナクティヴな間主観性
 コミュニケーションの質と身体性
 他者理解の身体性と自己

問いと考察
Q 3-1 他者理解の発達的な起源はどのようなものだろうか?
Q 3-2 ミニマル・セルフの成立にとって他者は不必要か?
Q 3-3 他者と出会うことで自己はどのように変化するのか?


 あとがき
 参考文献
 索引