英語教育学と認知心理学のクロスポイント
 小学校から大学までの英語学習を考える
 もくじ

まえがき
特別寄稿 認知科学と教育:必要不可欠な議論

Part 1 認知心理学の理論的枠組みと学習研究
 Part 1 はじめに:英語教育学に関連した認知心理学研究
 
第1章 認知心理学と教育―記憶研究を中心に―
1 認知心理学
 1. 認知心理学とはどんな学問か/2. 認知心理学の学習指導
   への影響
2 記憶研究の現状
 1. 記憶のメカニズムと分類/2. 記憶研究の方法/3. 記憶の
   原理と法則

第2章 学習と記憶実験―精緻化を中心にして―
1 精緻化の有効性を決める要因
 1. 精緻化の量/2. 精緻化の質
2 学習者による精緻化の生成・選択および修正
 1. 自己生成精緻化(self-generated elaboration)/2. 自己
 選択精緻化(self-choice elaboration)/3 自己修正精緻化
 (self-corrected elaboration)
3 個人的エピソードに関する精緻化
 1. 自伝的精緻化(autobiographical elaboration)/2. 社会
   的精緻化(social elaboration)/3. 情動的精緻化
  (emotional elaboration)

第3章 潜在記憶と学習の実践的研究
1 潜在記憶と顕在記憶
2 ひっくり返る記憶の常識
 1. 間接再認手続き/2. 感覚記憶の長期持続性/3. 再考を促
   される認知理論
3 英語教育に対する教育ビッグデータのインパクト
 1. 意識にのぼらない潜在記憶レベルの学習効果の積み重ね/
 2. 潜在記憶レベルの学習効果の連続測定の実現/3. マイクロ
 ステップ計測法(スケジューリングの原理と技術)
4 潜在記憶レベルの語彙習得のプロセス
 1. 覚えようとしなくても学習効果は積み重なる/2. たった1
 度の学習の効果が少なくとも半年程度残り続ける/3. 1日あ
 たり5回以上の英単語の反復学習は効果をもたない可能性/
 4. 実力レベルの成績の上昇が個別に可視化される/5. 英単語
 の難易度は語彙習得のスピードに影響しない/6. 教育支援と
 学術研究の融合
5 学習を継続しようという意識の向上

第4章 ワーキングメモリと学習活動
1 ワーキングメモリと短期記憶
2 言語情報の短期的保持
3 ワーキングメモリにおける保持と処理の関係
 1. ワーキングメモリスパン課題の特徴/2. 保持に対する処理
 の影響/3. 処理に対する保持の影響/4. ワーキングメモリに
 おける領域普遍的な制御機能
4 学習活動におけるワーキングメモリの役割
 1. ワーキングメモリと課題目標の保持/2. ワーキングメモリ
 と課題無関連思考/3. 課題無関連思考と学習活動/4. ワーキン
 グメモリと課題セット
5 まとめ

第5章 言語的短期記憶と英語の音韻学習
1 言語的短期記憶と語彙獲得
 1. 言葉の獲得と言語的短期記憶/2. 言語的短期記憶と音韻認
 識/3. 言語的短期記憶における音声の保持および音韻知識と
 プロソディの役割
2 日本語母語話者による英語の音声知覚
 1. 言語的短期記憶と外国語の音韻学習/2. 日本語母語幼児と
 中国語母語幼児における英語音韻習得能力/3. 日本語の韻律が
 英語音声の分節化に及ぼす影響
3 日本語母語幼児による英語の音韻学習
 1. 多感覚音韻認識プログラム/2. 多感覚音韻認識プログラム
 の方法とその効果/3. 小学校の外国語活動に対する示唆

第6章 英語学習と脳機能
1 脳の構造と機能
2 脳機能計測法
3 日本人英語学習者を対象とした脳機能研究
 1. 母語の日本語と外国語の英語は脳内での使われる部位が同じ
 かどうか/2. 習熟度が変わることで脳活動も変わるか、変わる
 ならどう変わるか/3. 子どもの英語学習/4. 日本人英語学習者
 への文法教育効果
4 結語

Part 2 英語教育学(外国語習得)の諸研究
 Part 2 はじめに:認知心理学の理論的枠組みに基づく英語教
 育学の研究
 
第1章 小学校全学年の外国語活動経験者のワーキングメモリ内
    の認知的特徴
1 はじめに
2 外国語活動におけるWMモデル(2011)の役割
3 方法
4 結果と考察
5 結論
 佐久間論文1へのコメント

第2章 外国語活動経験者の母語(日本語)および外国語(英語)
    におけるストループおよび逆ストループ効果:小学5年
    から中学3年の認知発達的特徴
1 はじめに
2 日本語版および英語版の検査Uに関する先行研究
3 本調査研究
4 方法
5 結果と考察
6 おわりに
佐久間論文2へのコメント

第3章 タスクの繰り返しが日本人高校生のスピーキングに与え
    る注意焦点の変化
1 研究背景:タスクに基づく言語指導の問題点
2 理論的背景
3 実験
4 結論と教育的示唆
 森論文へのコメント

第4章 英語指導における個人差の把握と介入
1 研究の背景と目的
2 研究
3 結果:個人差に応じた分類
4 結論
 前田論文へのコメント

第5章 英語リスニング不安とその対処方略
1 リスニング不安とは何か
2 リスニング不安の構成概念モデルと生起のメカニズム
3 リスニング不安の影響
4 リスニング不安の対処
 野呂論文へのコメント

第6章 インプット中心・アウトプット中心のフォーカス・
    オン・フォームの効果:言語学習と内容理解のトレード
    オフ
1 はじめに
2 先行研究
3 研究方法
4 結果
5 考察と結論
 鈴木・板垣論文へのコメント

第7章 英単語学習過程としての「記銘」と「想起」の役割:手
    がかりとしての文脈か,符号化特殊性か
1 英単語の学習過程:「記銘」と「想起」
2 方法
3 結果
4 全体的考察
 板垣・渡邊・鈴木・小林論文へのコメント

第8章 ワーキングメモリ容量における言語産出および言語理解
    の維持可能性
1 話し続け理解される明瞭度を維持すること
2 聴き続け理解を維持すること
3 まとめ
 三浦論文へのコメント

第9章 MEGによる第二言語語彙処理プロセスと習熟度に関する
    研究
1 はじめに
2 脳機能計測法の種類
3 先行研究
4 研究方法
5 実験結果と考察
6 今後の課題
 千葉論文へのコメント

引用参考文献
索引
英語教育学×認知心理学 もくじ