認知心理学のフロンティア
ワーキングメモリと日常
 人生を切り拓く新しい知性 もくじ

はじめに

第T部 ワーキングメモリ:新しい知性

 第1章 ワーキングメモリ:序論
  1節 フィネアス・ゲージの事例
  2節 ワーキングメモリの起源
  3節 ワーキングメモリと前頭葉
  4節 現代のフィネアス
  5節 タッチダウンの瞬間
  6節 ワーキングメモリの広がり

 第2章 ワーキングメモリと知能:展望
  1節 はじめに
  2節 最新の研究
   知能
   知能テスト
   ワーキングメモリ
   ワーキングメモリ容量のテスト
   知能とワーキングメモリ容量との関連
   心理測定法
  3節 今後の方向性

 第3章 ワーキングメモリの進化
  1節 Baddeleyの中央実行系と実行機能
  2節 ワーキングメモリと現代人の心性
  3節 考古学的記録に表れるワーキングメモリと
     その促進:方法論的考察
  4節 技術におけるワーキングメモリとその増大
     の証拠
   罠と落とし穴
   確実な武器
   柄の作製
  5節 食料採集と労働システムにおけるワーキン
     グメモリとその増大の証拠
  6節 情報処理におけるワーキングメモリとその
     増大の証拠
  7節 結論と今後の方向性

第U部 生涯にわたるワーキングメモリ

 第4章 発達におけるワーキングメモリ
  1節 はじめに
  2節 最新の研究
   ワーキングメモリの容量
   教室でのワーキングメモリ
   ワーキングメモリと学習
   ワーキングメモリと不安
   ワーキングメモリと自尊心
   ワーキングメモリと行動
   ワーキングメモリと学習障害
  3節 今後の方向性
   ワーキングメモリのテスト
   ワーキングメモリのトレーニング
   まとめ

 第5章 ワーキングメモリの階層モデルと健康な高
     齢者のその変化
  1節 はじめに
   ワーキングメモリの加齢における歴史的な捉え
   方
   ワーキングメモリの年齢差の推定に関するコ
   ホートの役割
  2節 最新の研究
   ワーキングメモリと他の認知能力との関係
   ワーキングメモリと他の能力の相関変化
   ワーキングメモリ:加齢の根底にある認知的基本
   要素?
   ワーキングメモリの階層的モデル:利用可能性vs
   アクセス可能性の年齢差
   階層的ワーキングメモリモデルの加齢の知見
   ワーキングメモリ内の目標維持
   訓練を通してワーキングメモリを拡張する:訓練
   と転移効果
   認知的訓練
  3節 今後の方向性
   主観的記憶
   補償
   ワーキングメモリ,機能的能力,そして健康

第V部 ワーキングメモリと専門知識

 第6章 熟達者のワーキングメモリ:伝統的なワーキン
     グメモリ概念との質的な相違
  1節 はじめに
  2節 熟達者に関する研究
  3節 最新の研究
    Simon-Chaseの熟達者理論におけるパターン
     −行為メカニズムへの反論
    熟達者のパフォーマンスにおけるワーキング
    メモリの必要性
    符号化とLTMからの検索を基盤とする熟達者の
    ワーキングメモリ理論
    熟達者のワーキングメモリの領域固有的特徴と
    一般的特徴
    一般的ワーキングメモリと一般的認知能力の個
    人差
    専門領域における典型的パフォーマンスの記憶
    LTWMのメカニズムを獲得するために必要な時間
    LTWMの発達過程
  4節 今後の方向性

 第7章 ワーキングメモリ容量と音楽の技能
  1節 はじめに
   ワーキングメモリ容量と音楽の技能
  2節 最新の研究
   章の目的と構成
   熟達者研究の対象としての音楽
   獲得された特性の重要性
   基本的な能力の重要性
   ワーキングメモリ容量と音楽の技能
  3節 今後の方向性

第W部 ワーキングメモリと身体

 第8章 ワーキングメモリと食習慣
  1節 はじめに
  2節 最新の研究
   ワーキングメモリの脳基質
   欧米の食糧消費と肥満,記憶障害
   欧米型の食事と肥満による記憶障害の基礎をなして
   いるメカニズム
  3節 今後の動向
   欧米型の食事によって生じる記憶機能障害が意味す
   ること
   結論

 第9章 断眠とパフォーマンス:ワーキングメモリの役割
 1節 はじめに
   なぜ断眠とワーキングメモリを研究するのか?
 2節 最新の研究
   認知に対する断眠の影響の選択性
   課題パフォーマンスに対する断眠の影響の分離
   睡眠不足によって生じるパフォーマンスの低下回避に
   おけるワーキングメモリの役割

 第10章 ワーキングメモリと嗜癖行動
  1節 はじめに
   意思決定におけるワーキングメモリの働き
  2節 最近の研究
   意思決定とワーキングメモリと嗜癖
   嗜癖行動における,ワーキングメモリの低さと非典型
   的な意思決定の実証
   嗜癖行動におけるワーキングメモリの神経イメージン
   グ研究
  3節 今後の展望
   嗜癖の高リスク者のワーキングメモリや意思決定を変
   える
  4節 結論

第X部 ワーキングメモリと意思決定

 第11章 ワーキングメモリと不安:個人差と発達の相互
      作用を探る
  1節 不安に関する認知研究
  2節 不安に関する最近のワーキングメモリ研究
   理論の統合に向けて
   機能的神経イメージングを用いた不安とワーキング
   メモリの相互作用の解明
   不安の記憶とその発達過程
   ワーキングメモリ容量の個人差と不安との関連性
  3節 不安に関するワーキングメモリ研究の今後の方
     向性
   学業パフォーマンスの支援に対する示唆
   臨床的な治療方法に対する示唆
  4節 結論

第12章 情動と認知的制御の統合
  1節 情動反応の領域
   数学(算数)不安
   ステレオタイプ脅威
   ハイプレッシャー状況
   不安に関する他の要因
  2節 最新の研究
   認知的メカニズム
   神経メカニズム
  3節 結論と今後の方向性

 第13章 ワーキングメモリと瞑想
  1節 はじめに
  2節 最新の研究
   瞑想,注意,記憶
   瞑想と注意
   瞑想と記憶
   瞑想に関する脳画像研究
  3節 今後の方向性
  4節 結論

第Y部 ワーキングメモリの将来:トレーニング
 第14章 ワーキングメモリをトレーニングする
  1節 はじめに
   歴史的観点
  2節 最新の研究
   研究はどのように変化しているのか
  3節 誰のために,なぜ,ワーキングメモリトレーニン
     グを行うのか
   メカニズムを調べる

第15章 ワーキングメモリトレーニング:神経イメージン
    グからの洞察
  1節 はじめに
   神経イメージング研究からの洞察
  2節 最新の研究
   神経イメージングを指標として
   脳の活性
  3節 今後の方向性
   新しい方向に導く神経イメージング
  4節 結論

文献
人名索引
事項索引
編訳者あとがき