東アジアの未来をひらく学校改革 展望と挑戦
もくじ

はじめに

第1章 グローバル時代の学校を展望する 東アジアの中の日本
 1節 なぜ,いま学校改革なのか
 2節 新自由主義的な学校再編のムーブメント
   学校批判のインパクト
   学力とカリキュラムの転換
   教育改革の責任と混迷
 3節 アイロニカルな教育改革の展開
   日本,イギリス,アメリカの教育改革
   反転する改革 ゆとりと学力向上の狭間で
   新自由主義と新保守主義の帰結
 4節 グローバル化する東アジアの教育
   知識基盤社会に向けた学校システムの創造
   東アジアの学校改革 中国と韓国の事例
 5節 教育・学習・学校を再構築する
   学校を再生するシナリオ
   東アジアの教育のゆくえ

第2章 日本の学校改革と教師 協同的な学びの文化の形成をめざして
 1節 学校改革の動向と教師の現状
   改革のなかの教師
   協同的な学びが成立しにくい日本の学校文化
   日本の子どもたちにおける協同的な学びの現状
   日本の教師たちにおける協同的な学びの現状
 2節 ある公立中学校の改革の軌跡をたどる
   改革1年目 不安や戸惑いを抱えたまま改革がスタート
   改革2年目 変化の兆しが見えるも一進一退
   改革3年目 子どもの学びに関する議論が大きく変化する
   改革4年目 学校長の交代というターニングポイントを迎える
   改革5年目 4割の教師が入れ替わる危機を乗り越える
   改革6年目 教科の本質にかかわる議論を深める
 3節 協同的な学びの文化を育む学校改革から学ぶ
   子どもたちのなかに培われた協同的な学びの文化
   教科の壁を越えた教師たちの協同的な学びの文化
   「活動の連帯」の重要性と教師の専門性のとらえなおし
 4節 未来への展望

第3章 韓国の学校改革 学校文化の革新を求めて
 1節 韓国の学校改革を再考する
 2節 民主化以降政府により進められた教育改革
   初の民主政権による学校の構想 金泳三政権の教育改革
   (1993年〜1998年)
   民主化と競争主義を同時に加速させたアイロニカルな教育
   改革 金大中政権による教育改革(1998年〜2003年)
   「平等」,「参加」,「自治」の理念の登場と議論に終始し
   た教育改革 盧武鉉政権の教育改革(2003年〜2008年)
   「競争」,「自由」,「多様化」が招いた格差拡大と序列化
   李明博政権の教育改革(2008年〜2013年)
   優秀性と福祉の同時追求のゆくえ 朴槿恵政権の教育改革
   (2013年〜)
 3節 教師,親,市民による自発的な学校改革の取り組み
   公教育に対するオルタナティヴの模索 代案教育運動
   学校改革における哲学とヴィジョンの重要性 「学びの共同体」
   としての学校づくり
   教師,親,市民を中心とした学校づくりから地域と協同する学
   校改革へ 革新学校
 4節 校長と教師の学校改革の物語
   以(イ)友(ウ)学校の教師による授業づくり
   フンドク高校の校長と教師による学校づくり
 5節 教師の秘めたパワーを原動力とする学校改革へ

第4章 中国における素質教育の展開 上海の学校改革から )
 1節 変わる中国の教育課程盧
 2節 素質教育による教育課程改革
   素質教育の社会背景と要因
   素質教育理論の概要
 3節 素質教育の現状と検討課題
   素質教育政策の展開
   素質教育政策の現状と課題
 4節 上海打虎山第一小学校の改革
   教育課程の目標と構造
   「総合実践」の学習活動
 5節 中国の教育改革のゆくえ

第5章 グローバル化のなかで始動する台湾の学校改革
 1節 グローバル時代の台湾の学校改革
 2節 変わる教育制度と変わらない学校
  1)1990年代の主要な教育改革
   教科書制度の開放
   高校と大学の増設
   学校現場の動向
  2)2000年代の主要な教育改革
   「九年一貫課程綱要」の導入
   多元入学方案の実施
   学校現場の動向
 3節 始動する学校改革
  1)十二年国民教育の導入に向けて
  2)広がる「学びの共同体」の学校改革
  3)学校と教師の急変と政府の動向
 4節 「学習的革命」へ

第6章 シンガポールにおける学校改革の現状と課題
 1節 本章の視座
 2節 シンガポールの社会
  1)多民族社会の成立
  2)政治体制の構築
  3)経済発展
 3節 シンガポールの学校教育
  1)教育制度
  2)シンガポールにおける学校教育発展
   独立当初期(1965年〜1979年)
   効率志向期(1979年〜1987年)
   能力志向期(1987年〜1997年)
   創造性志向期(1997-年〜現在)
  3)問題点
 4節 学校改革
 5節 考察

第7章 インドネシアの教育政策の変遷と学校改革の新たな波
    トップダウンからボトムアップの実践へ
 1節 インドネシアの政治経済の動き
   東南アジアの大国インドネシア
   オランダ植民地支配から独立へ
   旧体制から新体制へ(From ‘Orde Lama’ to ‘Orde Baru’)
   開発独裁政権の長期化
   民主化・改革の時代へ
   地方分権化政策
 2節 公教育制度の整備
   植民地下のエリート教育から国民教育へ
   インドネシアの教育制度
   初等教育義務化政策
   1950年代〜1980年代の教育内容
   全国統一卒業試験の導入
   1989年?1994年の教育改革
 3節 近年の教育改革の動向
   民主化政権への移行による教育大改革
   未曾有の経済危機対応
   教育の地方分権化
   学校委員会,教育委員会の設置
   革新的な2004年,2006年カリキュラム
 4節 インドネシアの学校風景と新たな挑戦
   公教育の地域間格差と学校の序列化
   インドネシアの学校文化・教員文化
   従来の授業スタイル
   教育の質の問題
   インドネシアの学校改革の挑戦
   インドネシアにおける今後の学校改革の展望

第8章 ドイモイを謳歌する教師の群像 ベトナムにおける教育の
    社会化・標準化・新教育運動
 1節 教師の声から改革をひもとく
 2節 教育のドイモイ(刷新)とは?
   「教育の社会化」政策
   教育の質の向上をめざした2000年カリキュラム
   国際水準を視野に入れて
   「標準化」によって教育の平等を保障する
 3節 個人の能力が社会にさらされる時代
   「重いカリキュラム」と「成績病」
   親と教師の関心の接点
   優勝劣敗
   ドナーによる新教授法旋風
 4節 渇望する教師
   求む!実践知
   校長の決断 教師が信じ合うために
   研修が教師の毎日の幸せにつながるには
 5節 改革の展望
   学校改革の課題
   次なる「教育のドイモイ」
   ベトナムの新教育運動

引用参考文献
人名索引
事項索引
あとがき