記憶の生涯発達心理学 もくじ

はじめに

序章 記憶の生涯発達心理学概観
   はじめに
   各種記憶における発達の多様性
   年代間の比較研究のさらなる発展
   今後さらに重視すべき生涯発達研究の視点


第1部 乳・幼児の記憶

1章 乳・幼児の記憶の特徴
 1節 はじめに
 2節 記憶発達の連続性
 3節 表象能力と記憶の発達
 4節 言語の出現と記憶の発達
 5節 記憶と意識
 6節 今後の展望

2章 短期記憶・ワーキングメモリ
 1節 研究の動向
  1.はじめに
  2.乳・幼児の短期記憶
  3.乳・幼児のワーキングメモリ
 2節 乳・幼児の短期記憶・ワーキングメモリ研究に
    おける問題
 3節 今後の展望

3章 エピソード記憶・意味記憶
 1節 研究の動向
  1.乳・幼児における長期記憶の測定
  2.乳・幼児におけるエピソード記憶
  3.乳・幼児の意味記憶:エピソード記憶との
    比較の視点から
 2節 乳・幼児における記憶区分の問題と展望

4章 符号化・検索
 1節 情報の処理過程としての符号化・検索
 2節 乳・幼児における符号化・検索研究の一般動向
 3節 乳・幼児の符号化・検索の発達
  1.乳児の符号化・検索
  2.馴化/脱馴化による方法
  3.オペラント条件づけを利用した方法
  4.検索課題
  5.延滞模倣
 4節 今後の展望

5章 メタ記憶
 1節 メタ記憶とは
  1.メタ記憶の概念と構成
  2.記憶発達におけるメタ記憶の位置づけと役割
 2節 幼児期のメタ記憶の発達に関する実証的研究
  1.メタ認知的知識の獲得に関する主要な研究成果
  2.幼児のメタ認知的活動に関する主要な研究成果
 3節 今後の展望

6章 潜在記憶
 1節 潜在記憶とは
  1.想起意識を伴わない記憶:プライミング効果
  2.潜在記憶の性質
 2節 幼児期の潜在記憶とその性質
  1.潜在記憶の発達的不変性
  2.絵画命名課題からの証拠
  3.言語的課題からの証拠
 3節 潜在記憶の理論的な検討
  1.記憶システム説
  2.処理説
 4節 乳児の記憶
  1.オペラント条件づけと再活性化手続き
  2.延滞模倣:顕在記憶の発生
  3.想起意識の問題

7章 日常記憶
 1節 研究の動向
 2節 スクリプトとプランニング
  1.スクリプトの獲得と発達
  2.プランニング
 3節 自伝的記憶
  1.自伝的記憶の成立と発達
  2.強い感情を伴う出来事の記憶
 4節 証言
  1.質問の形式
  2.質問の反復
  3.誘導
 5節 ソースモニタリング
 6節 今後の展望


第2部 児童の記憶

1章 児童の記憶の特徴
 1節 はじめに
 2節 記憶発達の要因とその相互連関
 3節 学校教育と記憶
 4節 今後の展望

2章 短期記憶・ワーキングメモリ
 1節 はじめに
 2節 短期記憶の発達
  1.リハーサル速度に基づく説明
  2.全体的処理速度の増加の影響
  3.再生時の項目間休止時間
  4.長期知識からの支援
  5.減衰速度の発達的変化
 3節 ワーキングメモリの児童期における発達
  1.処理と貯蔵のリソース共有
  2.課題スイッチング仮説
  3.リソースの共有と時間的制約
 4節 今後の展望

3章 エピソード記憶・意味記憶
 1節 児童期における意味記憶
  1.児童の意味記憶研究
  2.意味記憶の発達モデル
 2節 児童期におけるエピソード記憶の発達
  1.児童のエピソード記憶を規定する要因
  2.児童期における意味記憶とエピソード記憶の関係
 3節 児童期のエピソード記憶に影響する精緻化
  1.精緻化の意義
  2.有効な情報の変化
  3.自己生成精緻化
  4.自己選択精緻化

4章 符号化・検索
 1節 児童における符号化・検索研究の一般動向
 2節 符号化方略
  1.リハーサル方略
  2.体制化方略
 3節 検索方略
 4節 媒介欠如・所産欠如・利用欠如
 5節 偽りの記憶
 6節 今後の展望

5章 メタ記憶
 1節 宣言的メタ記憶の発達:メタ認知的知識の
    増加
 2節 手続き的メタ記憶の発達:メタ認知的
    活動の展開
  1.記憶方略の質的向上と多様化
  2.メタ認知的モニタリングとメタ認知的
    コントロールの向上
 3節 学齢期のメタ記憶と教育
  1.無知の知と二次的な無知
  2.メタ記憶やメタ認知を改善させるための
    教育プログラム
 4節 今後の展望

6章 潜在記憶
 1節 初期の研究
  1.児童の単語完成
  2.顔の記憶
 2節 発達的変化を取り出す試み
  1.潜在記憶の発達的変化と測定指標の問題
  2.概念処理下での潜在記憶
 3節 潜在記憶の発達的変化
  1.知識ベースによる潜在記憶の発達
  2.カテゴリー的知識,知覚的形態の知識,
    および連想的知識
 4節 潜在記憶:何が発達するのか
  1.知識ベースと知覚的処理様式の影響
  2.言語的知識とその言語間の相違
  3.潜在記憶の機能と発達

7章 日常記憶
 1節 研究の動向
 2節 ステレオタイプの影響
 3節 自伝的記憶
  1.社会・文化的な影響
  2.親と子の想起
  3.ライフストーリーの発達
 4節 感情と記憶
  1.抑うつと概括性
  2.抑うつとネガティブ情報の優位性
 5節 証言
  1.被暗示性の個人差
  2.面接法
 6節 顔の記憶
 7節 展望記憶
  1.展望記憶の発達に関する実験的検討
  2.展望記憶課題の遂行を支える方略の理解と発達
 8節 今後の展望


第3部 青年・成人の記憶

1章 青年・成人の記憶の特徴
 1節 記憶の諸側面の相互関係
  1.短期・長期記憶と顕在・潜在記憶
  2.日常記憶,メタ記憶
 2節 青年期・成人期における「学習」に記憶の
    果たす役割
  1.知識や技能を効率よく学ぶことの意義
  2.多様な「記憶方略」を獲得する必要性
  3.効果的に「教える」ことの責任
 3節 現代人の記憶の適応的意味
  1.記憶の7つの大罪
  2.記憶の適応的側面

2章 短期記憶・ワーキングメモリ
 1節 はじめに
 2節 ワーキングメモリモデル
 3節 ワーキングメモリと領域固有性
  1.読みスパン課題と読み能力:ダーネマンと
    カーペンターの研究
  2.空間性ワーキングメモリと言語性ワーキング
    メモリ
 4節 ワーキングメモリと領域一般性
  1.ワーキングメモリ容量と注意制御能力
  2.ワーキングメモリ容量の領域一般性と推論能力
    との関連
  3.ワーキングメモリ容量と注意課題
 5節 今後の展望

3章 エピソード記憶・意味記憶
 1節 エピソード記憶と意味記憶の区分
  1.長期記憶の区分
  2.エピソード記憶と意味記憶の特徴
 2節 エピソード記憶と意味記憶のSPIモデル
  1.SPIモデル
  2.常識や伝統に対立する仮説
  3.コンウェイの自伝的記憶モデル
 3節 記憶研究の量と内容そして正確さと歪曲
 4節 エピソード記憶と意味記憶
  1.スキーマと歪曲
  2.記憶の錯覚

4章 符号化・検索
 1節 青年・成人における符号化・検索研究の
    一般動向
 2節 符号化
  1.絵画優位効果
  2.処理水準
  3.生成効果
 3節 検索
 4節 符号化と検索の交互作用
 5節 偽りの記憶
 6節 今後の展望

5章 メタ記憶
 1節 はじめに
 2節 メタ記憶の定義
 3節 知識としてのメタ記憶
 4節 モニタリング能力とメタ記憶
  1.既学習判断
  2.既知感判断
  3.確信度判断
 5節 脳とメタ記憶
 6節 今後の展望

6章 潜在記憶
 1節 青年・成人期の潜在記憶研究の一般的動向
  1.潜在記憶の定義と測定法について
  2.潜在記憶研究における青年・成人期のもつ意味
 2節 青年・成人期における潜在記憶の果たす役割
  1.「学習」の大部分を支える潜在記憶
  2.認知・行動に影響を及ぼす潜在記憶
 3節 潜在記憶研究の意義再考と今後の展望

7章 日常記憶
 1節 青年期,成人期の日常記憶能力
  1.青年期,成人期は日常記憶能力が最も
    すぐれているか
  2.日常記憶に関する横断的研究
  3.日常記憶能力が安定している理由
 2節 自伝的記憶とその機能的役割
  1.青年期・成人期初期の記憶が自伝的記憶の
    中核をなす
  2.自伝的記憶と人生の方向づけ機能
  3.自伝的記憶と問題解決機能
 3節 今後の展望


第4部 高齢者の記憶

1章 高齢者の記憶の特徴
 1節 高齢者の記憶研究を理解する前に
  1.加齢
  2.高齢者の年齢
  3.高齢者の特質の測定の必要性
  4.高齢者の測定方法
 2節 実験的な記憶研究
  1.短期記憶とワーキングメモリ
  2.エピソード記憶・意味記憶
  3.潜在記憶
  4.符号化・検索
 3節 日常的な記憶研究
  1.メタ記憶
  2.自伝的記憶
  3.展望的記憶
 4節 今後の展望

2章 短期記憶・ワーキングメモリ
 1節 はじめに
 2節 短期記憶と長期記憶
 3節 短期記憶に対する加齢の影響
  1.自由再生課題における検討
  2.記憶スパンにおける検討
  3.記憶の減衰速度による検討
  4.記憶検索速度の検討
  5.まとめ
 4節 ワーキングメモリに対する加齢の影響
  1.ワーキングメモリと短期記憶
  2.N-back課題
  3.リーディング(読み)スパンテスト
  4.加齢に伴うワーキングメモリの低下に関する
    モデル
  5.抑制低下モデル
  6.処理速度モデル
  7.ワーキングメモリ構造から見た加齢の影響
  8.今後の展望

3章 エピソード記憶・意味記憶
 1節 老年心理学におけるエピソード記憶と意味記憶の
    記憶区分
 2節 エピソード記憶・意味記憶の実験
  1.はじめに
  2.大規模プロジェクト
  3.縦断的な研究
  4.メタ分析
 3節 今後の展望

4章 符号化・検索
 1節 高齢者における符号化・検索研究の一般動向
 2節 符号化と検索
 3節 偽りの記憶
 4節 今後の展望

5章 メタ記憶
 1節 はじめに
 2節 知識としてのメタ記憶
 3節 モニタリング能力とメタ記憶
  1.既学習判断
  2.既知感判断
  3.ソースモニタリング
 4節 自己および一般的な記憶能力に関する信念
  1.信念の構成要素
  2.信念の調査法
  3.高齢者の記憶の信念
 5節 高齢者のメタ記憶研究の問題点と課題
 6節 今後の展望

6章 潜在記憶
 1節 初期の発見
  1.加齢による潜在記憶と顕在記憶の解離
  2.アルツハイマー病患者における潜在記憶の障害
 2節 高齢者の潜在記憶をめぐる錯綜
  1.検定力分析とメタ分析
  2.過程解離手続きとRemember/Know
    手続きによる無意識的過程の推定
  3.潜在記憶過程のさらなる区分
  4.縦断的研究と横断的研究
 3節 高齢者の潜在記憶研究の意義
  1.病初前認知症の査定
  2.残存する潜在記憶にはたらきかける記憶
    リハビリテーション

7章 日常記憶
 1節 加齢が日常記憶に及ぼす影響
  1.加齢と日常記憶場面での記憶の衰え
  2.加齢が顔の記憶に及ぼす影響
  3.顔の記憶に関するメタ分析研究
 2節 加齢とメモリーモニタリングプロセス
  1.加齢とソースモニタリング能力
  2.加齢と被誘導性
  3.加齢とリアリティモニタリング
  4.自己の日常記憶能力についてのメタ認知は正確か
 3節 加齢と感情を伴う記憶
  1.日常記憶におけるポジティブ優位効果
  2.過去の出来事の再生におけるポジティビティ
    バイアス
  3.社会情緒的選択理論
 4節 今後の展望

 事項索引
 人名索引