ケータイのある風景 もくじ

序文 ケータイをめぐる言説
 1節 はじめに
    移動電話ではなくケータイ
 2節 ビジネスマンの道具から若者のメディアへ
  1 「かっこ悪い」ケータイ
  2 公共空間におけるケータイ
 3節 モラル・パニック
  1 コギャルとジベタリアン
  2 匿名の人間関係とメディア:ベル友から出会い系へ
 4節 ケータイと人間関係の変容
  1 ポケベルと若者の新しい“やさしさ”
  2 選択的人間関係とフルタイム・インティメイト・
    コミュニティ
  3 ケータイの影響と利用者特性
  4 ケータイと家族,ジェンダー
 5節 iモードの「成功」とテクノ・ナショナリズム
  1 「IT革命」と「デジタル・デバイド」
  2 テクノ・ナショナリズム
  3 ケータイ・メールとケータイ・インターネットの
    利用実態
  4 ケータイ「拒否」から「有効活用」へ
 6節 結論

序章 ケータイの生成と若者文化
 ―パーソナル化とケータイ・インターネットの展開―
 1節 はじめに
 2節 パーソナル化
 3節 マルチメディアとしてのケータイ・インターネット
  1 文字メッセージ
  2 着メロ
  3 モバイル・カメラ
 4節 移動メディアの社会的構成


第1部 文化と想像

1章 反ユビキタス的「テリトリー・マシン」
 ―「ポケベル少女革命」から「ケータイ美学」に
  いたる「第三期パラダイム」―
 1節 異文化現象の総体をつらぬく「パラダイム」
 2節 「ながらメール」,二宮金次郎,ミニスカート
 3節 ケータイの嗜好品化と,「ケータイ美学」の可能性
 4節 反ユビキタス的「テリトリー・マシン(居場所機械)」

2章 日本の若者におけるケータイをめぐる想像力
 1節 はじめに:ケータイの先駆的利用者モデルとしての若者
 2節 「二世界問題」という分析フレーム
 3節 「ケータイをめぐる物語制作」という教育プログラム
 4節 物語のパターン
  1 「ケータイ外し」物語と対面神話
     :二世界(対面 対 メディア)のコントラスト化
      した作品
  2 「出会い」物語=新しい縁が生まれる
     :会ったら知り合いだったという逆転劇
  3 その他の物語
  4 補足:2004年度と2005年度の物語
 5節 欠落の彼方へ:道具としてのメディアと
    心のためのメディア

3章 「ケータイを調査する」から「ケータイで調査する」へ
 1節 ケータイによる生活スタイルの変容
 2節 ケータイにできること
  1 写真を撮る
  2 数える
  3 位置を知る
  4 歩数を記録する
  5 音を採集する
  6 データを収集・蓄積する
 3節 ケータイがひらく新しい社会調査
  1 調査に関わるコスト感覚の変容
  2 プロセスとしての調査
  3 自発的・不可避的なデータの蓄積
 4節 モバイルリサーチの可能性


第2部 ソーシャル・ネットワークと社会関係

4章 モバイル化する日本人
 ―パソコンとケータイからのインターネット利用が
  社会的ネットワークに及ぼす影響―
 1節 日本でのインターネット利用
 2節 固定したコミュニティからネットワーク化した
    コミュニティへの変化
 3節 日本と世界のケータイ文化−若者を中心に
 4節 山梨県におけるインターネット利用状況
  1 年齢,性別とケータイやパソコンの使用
  2 ケータイ・メールの達人
  3 ケータイ・メールおよびPCメールによる
    社会的ネットワークとのつながり
 5節 強いつながりの人々・弱いつながりの人々との通信
  1 サポートを提供してくれる紐帯数
  2 社会的ネットワークの多様性
  3 社会的ネットワークの規模
  4 ケータイ・メールおよびPCメールの両方を利用している
    人々の社会的ネットワーク
 6節 結論
  1 調査結果からみえてきたこと
  2 日本−モバイル化された社会
  3 ネットワークでつながれた個人主義への道

5章 高速化する再帰性
 1節 はじめに
 2節 「出会い」という文化
 3節 調査方法
  1 インタビュー調査
  2 量的調査
 4節 利用状況
 5節 出会い文化の変容
 6節 他者の選択可能性と存在論的不安
 7節 自己の代替可能性の増大
 8節 テレ・コクーン
 9節 考察
 10節 結語

6章 ケータイとインティメイト・ストレンジャー
 1節 「匿名性」について
  1 シュッツの匿名性
  2 インターネット社会における「匿名性」
 2節 社交性について
 3節 親密性の変容
 4節 インティメイト・ストレンジャー
 5節 音声サービスとインティメイト・ストレンジャーの起源
  1 テレクラ:新しい電話ナンパ
  2 伝言ナンパダイヤル
  3 社会問題になったダイヤルQ2
  4 第二次テレクラブーム
  5 新しい友だち「ベル友」
 6節 ネット恋愛と出会い系サイト
  1 パソコン通信と「パソ婚」
  2 恋するネット
  3 ケータイの出会い系サイト
 7節 ケータイ・ネットワーク:オンライン・コミュニティから
    パーソナル・ネットワークへ
  1 オンライン・コミュニティとPCインターネット
  2 ケータイによるパーソナル・ネットワーク
 8節 「嵐の夜」から「吹雪の明日」へ


第3部 実践と場所

7章 ネゴシエーションの場としての電車内空間
 1節 日本の電車とケータイ
 2節 公共空間とケータイ
 3節 電車内ケータイ利用フィールドワークの方法
 4節 電車内ケータイ利用規範
 5節 電車内フィールドワーク:関与と関与シールド
 6節 電車内のケータイマナーに関する歴史的変遷
  1 技術の社会的構成
  2 社会的アクターとしてのビジネスユーザー
  3 論争の勃興
  4 新たな社会的アクターとしての若者
    :論争からコンセンサスへ
  5 新たな社会的アクターとしてペースメーカー利用者
 7節 まとめ:ネゴシエーションの場としての公共空間

8章 家庭・主婦・ケータイ
 ―ケータイのジェンダー的利用―
 1節 はじめに
 2節 テクノロジーと家庭,テクノロジーと主婦
 3節 主婦の活動の流動性とケータイの可動性
 4節 家族関係のマネージメント
 5節 ケータイへの所有の感覚
 6節 社会技術的存在としての「主婦」

9章 修理技術者たちのワークプレイスを可視化する
   ケータイ・テクノロジーとそのデザイン
 1節 観点と目的
 2節 ワークプレイスにおけるケータイ利用のエスノグラフィー
 3節 エリアを可視化するテクノロジーとしてのケータイ
  1 エリアの生態系
  2 エリアを可視化するテクノロジー
 4節 センターとフィールドの関係の再編
  1 修理活動のネットワークの再編
  2 派遣の権限と緊張関係の再編
  3 組織構造の再編
 5節 デザイン・プロセス:デザイン・ネットワークの構築
  1 活動のネットワークの理解と再編
  2 ユーザー・コミュニティとのリンク
  3 ネットワーク・インフラのコミュニティとの同盟関係の構築
 6節 ワークプレイスにおけるケータイ・テクノロジーの
    意味の再考

10章 テクノソーシャルな状況
 ―ケータイ・メールによる場の構築―
 1節 はじめに
 2節 方法論的/概念的枠組み
  1 調査概要
  2 テクノソーシャルな状況/場
 3節 ケータイ・メールと若者
  1 メールチャット
  2 バーチャルな場の共有感
  3 「集まり」の拡張
 4節 テクノソーシャルな状況から,テクノソーシャルな秩序へ

11章 カメラ付きケータイ利用のエスノグラフィー
 1節 はじめに
 2節 コミュニケーションダイアリーを用いたデータ収集
 3節 カメラ付きケータイ利用パターン
  1 パーソナル・アーカイビング
  2 親しい人どうしのヴィジュアル・シェアリング
  3 仲間どうしのニュース・シェアリング
 4節 まとめ

文 献
事項索引
人名索引
執筆者一覧
編者紹介