質的研究のパラダイムと眺望 もくじ

 序文
  質的研究のフィールド
  本書の構成
  本改訂版の準備
  批判に答えて
  フィールドの定義
  質的研究について競合する定義
  誰の革命か?
  本書について
  本書を読むにあたって
  謝辞

 序章 質的研究の学問と実践
  定義上の諸問題
  質的研究の歴史
  質的研究の7つの時期
  過程としての質的研究
  研究対象としての「他者」
  歴史という時代を架橋する
  :次にやって来るのは何か?

第1部 フィールドの位置づけ
 歴史と伝統
 再帰性,社会的責任,調査の倫理
 フェミニズムに立ったコミュニタリアニズム倫理の
 枠組み

 第1章 質的方法:社会学と人類学の歴史
  初期のエスノグラフィー:他者の発見
  植民地の心性と他者の存続
  文化と社会の「進化」:コントと比較法
  20世紀のエスノグラフィー:コント主義と冷戦
  アメリカ先住民のエスノグラフィー:土着の「他者」
  市民的他者のエスノグラフィー
  :ゲットー,自然地域,小都市
  同化のエスノグラフィー:他者は他者として
  エスノグラフィーの現在:ポストモダンの挑戦

 第2章 アクショ・ンリサーチによる大学と
     社会の関係の再構築
  大学の歴史
  社会科学における理論と実践
  なぜアクション・リサーチか?
  大学はアクション・リサーチにかかわる知識を
  生み出すことができるだろうか
  結論:もしアクション・リサーチが大学の社会調査の
     最重要課題となれば,大学および大学の知識人
     の役割がどのように変わるだろうか

 第3章 誰のために:質的研究における表象
     /代弁と社会的責任
  再帰性を再考する
  テクストに取り上げる対象
  作品の枠づけについて
  説明(すること)と同意:誰が説明され,
  誰が同意しているのか
  そして物語は
  多元的方法,多元的な物語
  誰の「声」で?
  言っても大丈夫なことは何か,誰なら言っても
  大丈夫なのか
  「安全な空間」について
  責任について
  結論

 第4章 質的調査における倫理と政治
  価値自由の経験主義
  フェミニズムの立場に立ったコミュニタリアニズム
  解釈的な充足
  結論

第2部 変化しつつあるパラダイムとパースペクティブ
 すべてのパラダイムが直面している主要な問題
 構築主義,解釈主義,解釈学
 フェミニズム
 人種化された言説と民族的認識論
 批判理論
 カルチュラル・スタディーズ
 セクシュアリティとクイア理論
 結論

 第4章 パラダイムに関する論争,矛盾,
     そして合流の兆候
  すべてのパラダイムが直面している主要な問題
  価値論
  調整と通約可能性
  行動の要請
  統制
  パライムにおける真理と知識の基礎づけ
  妥当性:拡張された議題
  「声」,内帰性,ポストモダン的テクスト表象
  垣間見えた未来

 第6章 質的探究の3つの認識論的立場
     :解釈主義・解釈学・社会構築主義
  背景:その1
  解釈主義的哲学
  哲学的解釈学
  背景:その2
  社会構築主義
  要約:永続的な論点
  結語

 第7章 ミレニアムに向けたフェミニズムと質的研究
  フェミニズム質的研究の範囲とトピック
  複雑性の出現
  増加する複雑性へ貢献する要素
  高まる複雑性の結果
  問題と緊張
  「声」,再帰性,テクストの問題
  フェミニズム質的研究の倫理
  認識されていない論点
  文脈と結果
  結論

 第8章 人種化された言説と民族的認識論
  ヨーロッパ中心的パラダイムの文化的ロジック
  多重の意識,多重の危険性
  周縁における生活
  批判的人種理論:主流正統派への挑戦
  CRT,認識する者/される者
  自分が育ったフィールドに戻って研究を行なう
  研究者たち
  批判的質的研究にCRTがもたらすものは何か?
  エピローグ

 第9章 批判理論および質的研究再考
  批判理論のルーツ
  批判的謙虚さ:批判理論と批判的研究についての
         私たち特有の解釈
  再概念化された批判理論
  批判的研究と解釈の中心性:批判的解釈学
  「中心的」学問文化の中での党派的研究
  おもちゃランドの赤ん坊:ハイパーリアリティと批判理論
  遊戯と抵抗としてのポストモダニズム
  批判的研究とカルチュラル・スタディーズ
  批判的エスノグラフィーへの注目
  批判的エスノグラフィーの妥当性に関する新たな疑問
  批判的エスノグラフィーの最近の革新
  結論:グローバル化,私有化された世界に
     おける批判的研究

 第10章 カルチュラル・スタディーズ
  アイデンティティとコミュニティ
  カルチュラル・スタディーズの位置づけ
  文化,カルチュラル・スタディーズ,メディア
  概念と方法
  カルチュラル・スタディーズと学問性
  系譜と展望

 第11章 セクシュアリティ,クイア理論と質的研究
  セクシュアリティ研究の政治学と質的研究への推進力
  「クイア理論」とアイデンティティ批評
  質的研究のための共有された課題

第3部 質的研究の未来
 未来に向かって
 歴史,パラダイム,政治,倫理,そして他者

 第12章 質的探究:緊張と変容
  妥当性の危機
  表象の諸権利
  政治的なものの位置
  新しい世紀の課題
  結論

 第13章 質的研究の第7期:過去からの脱出
  「現在」を定義する
  「現在」を扱うにあたって
  未来への架け橋:神聖な言説に向けて
  「声」の危機:現在に立ち向かう新旧の声
  未来への回帰
  結論:第7期
  終わりに