視覚脳が生まれる 乳児の視覚と脳科学 もくじ

1章 研究背景
主な影響/成人と動物を対象にした神経科学からの影響/知覚心理学と認知心理学からの影響/氏か育ちか(nature-nurture)/神経イメージングによる新しい影響/結論

2章 小児科の視覚テスト
乳児をテストするための行動学的・電気生理学的な方法/視覚発達研究で用いられる共通の方法―乳児から就学児まで/視覚誘発電位(VEPs)あるいは視覚事象関連電位(VERPs)/結論

3章 視覚発達のモデル
総合理論的概論/視覚発達の神経科学的説明/様々な機能を持つ多重視覚モジュール/視覚的注意の発達/発達モデルの要約/結論

4章 新生児の視覚
新生児の視覚の状態:未熟な定位反応/視力とコントラスト感度/視力とコントラスト感度,年齢による変化を測定する/発達途上にある視力とコントラスト感度を制限する要因/顔知覚/結論

5章 発達する光学系−屈折と焦点化もしくは調節
加齢にともなう調節の変化/加齢にともなう屈折の変化/結論

6章 特定の皮質モジュールの機能的はじまり
色の視覚/方位/方向性のある動き/両眼視/眼位調節(eye alignment)/視差弁別を用いた奥行きと距離の知覚/両眼視機能の始まりの前後における皮質の組織化についての理論/初期の皮質発達についての結論

7章 物体知覚を導く統合(バインディング:binding)と分化の処理過程の発達
分化の処理過程の発達/方位に基づいた分化/運動に基づいた分化/年齢にともなうコヒーレント運動に対する感受性の増加/線分の端点による分化/バイオロジカルモーションからの物体認識/空間的な配置能力/結論

8章 注意と行為の発達のための連結するアプローチ
序論/「注意」とはどういう意味か?/選択的注意の発達の初期段階/頭と目の運動を制御する注意と行為システム/視覚的に導かれるリーチングと把握運動の発達/皮質下と皮質の運動経路/結論

9章 視覚発達の可塑性
特別なあるいは異常な視覚入力は脳内の視覚領域のメカニズムに変化をもたらすのか/異常な視覚入力はより末梢部の視覚システムに変化をもたらすのか/脳損傷あるいは初期の脳の異常な構造は視覚システムに補償的な変化をもたらすのか/概観

10章 結論
視覚脳(visual brain)の発達に関する私たちの現在のモデルは何か?/私たちの現在のモデルを前提にして考えると,年少の乳児にとって視覚とは実際にどんなものなのか?/意識と制御の役割/発達において,どの程度の可塑性とバリエーションがあるだろうか?/視覚障害とは何か?/私たちは,いかにして複数のレベルにわたる分析を進めていくことができるのか?