俳句理解の心理学 もくじ

第1章 俳句とは何か−心理学との接点を探る−

 第1節 定型の力−「意味の二重性」の創出−
  1-1.十七音形式による韻律と音感
  1-2.季語,季題−日本人の美意識と季節感−
  1-3.切字−二句一章と一句一章−
  1-4.写生−「見たこと」と「感じたこと」の二重性−

 第2節 「意味の二重性」の構造を探る
  −俳句に対する評価の視点についての言語心理学的分析−
  2-1.資料分析1「俳句の選択傾向の分析」
  2-2.資料分析2「俳句への批評と感想に用いられた形容語
     の種類と頻度の分析」
  2-3.俳句に対する評価の視点
     −資料分析1と2の総合考察−

 第3節 俳句と心理学の接点,教育との関わり
  3-1.俳句の言語学的特徴−比喩表現との関わり−
  3-2.俳句の絵画的特徴−イメージの働き−
  3-3.情景描写と内面透写−行動と心的過程−
  3-4.作者と読者の心の共鳴−共感的理解の過程−
  3-5.俳句に対する心理学的アプローチ−3つの観点から−
  3-6.教育素材としての「俳句」への注目
  コラム@ 行動主義と客観写生

第2章 俳句の心理−基礎編−

 第1節 季語の心理特性
  1-1.問題と目的
  1-2.調査1「季語の熟知度と季節感の測定」
  1-3.調査2「季語の言語心理学的諸特徴と季節感の測定」
  1-4.実験1「季語に対する連想語の測定」

 第2節 俳句における季語の重み
  2-1.研究方法の検討
  2-2.問題と目的
  2-3.実験2「俳句を構成する語の相互関連度の測定」
  2-4.総合論議

 第3節 意味記憶の中の俳句
  3-1.問題と目的
  3-2.実験3「自由放出法による俳句の抽出」
  3-3.調査3「俳句の熟知度と嗜好度の測定」
  3-4.実験4「プライミング・パラダイムによる俳句の検索
     過程の検討」
  3-5.五・七・五の音律の意味
  コラムA 日本人の心性と季語−雨あれこれ−

第3章 俳句の心理−創作編−

 第1節 切字の表現効果
  1-1.問題と目的
  1-2.実験5「統語的側面からの切字表現効果の検討」
  1-3.実験6「意味的側面からの切字表現効果の検討」
  1-4.「切れ」の表現効果についての今後の研究展望

 第2節 俳句のゲシュタルト性
  2-1.問題と目的
  2-2.実験7「季語が俳句に組み込まれることによる情緒的
     意味の変動」
  2-3.実験8「俳句を構成する単語の情緒的意味の測定」
  2-4.実験9「俳句の情緒的意味の測定」

 第3節 俳句における表現の特徴−他の韻文との比較−
  3-1.問題と目的
  3-2.資料分析3「俳句と短歌における名詞数,動詞数および
     形容語数の比較」
  3-3.実験10「俳句と短歌の情緒的意味の比較」
  3-4.実験11「俳句と漢詩の情緒的意味の比較」
  3-5.第3章の総括
  コラムB 俳句と川柳

第4章 俳句の心理−鑑賞編−

 第1節 俳句の情緒的意味−読者が描く意味空間−
  1-1.問題と目的
  1-2.実験12「俳句の情緒的意味の測定・分類」
  1-3.実験13「俳句の熟知度と情緒的意味との関係の検討」

 第2節 俳句に対する感性的・共感的理解
  2-1.問題と目的
  2-2.実験14「俳句における2種類の理解の評定」
  2-3.実験15「SD法による俳句読解過程深化についての検討」
  2-4.実験16「作者の注釈文と読者の感想文の比較分析による
     検討」

 第3節 俳句の認知・読解モデル
  3-1.問題と目的
  3-2.俳句の認知・読解モデルの構成
  3-3.実験17「模擬句会による俳句の認知・読解モデルの検証」

 第4節 第4章のまとめ
  コラムC 紫陽花有情

第5章 俳句と教育

 第1節 心の発達と教育
  1-1.知性と感性の心理学的意味
  1-2.知性と感性の発達と教育
  1-3.学習者の視点からの学び論
  1-4.知性と感性を結ぶ教育への視座

 第2節 俳句と心の発達
  2-1.他者理解と俳句の鑑賞力
  2-2.自我同一性の確立と俳句
  2-3.生涯発達と俳句

 第3節 知性と感性を結ぶ教育の素材としての俳句
  3-1.言葉と感性
  3-2.俳句指導の実際
  3-3.俳句を素材とする対話・協同型学習
  コラムD 梨の皮から

第6章 教育実践「俳句で語ろう」

 第1節 授業方針の提示
  1-1.学校教育と俳句
  1-2.子どもを取り巻く環境と俳句

 第2節 授業の構成とその実施
  2-1.授業構成の概要
  2-2.学習目標

 第3節 結果および考察
  3-1.上五指定による俳句
  3-2.自由創作による俳句

 第4節 まとめと今後の展望
  コラムE 心の癒しと俳句