新しい学習心理学
 ―その臨床的適応 もくじ

日本語版への序文
ドイツ語版第2版に基づく英語版への序文
序章 本書のねらい

第1章 白衣に対する恐怖――古典的条件づけ
 1.1 はじめに
 1.2 古典的条件づけ――パブロフの発見
 1.3 情動の古典的条件づけ
    場面例/初歩的な行動としての恐怖反応/
    複雑な日常場面での刺激の選択/本章の例
    における条件づけの起源
 1.4 情動の条件づけについての古典的実験
     ――アルバートのケース
    日常生活との比較
 1.5 引き金となる刺激場面の拡張
    刺激代替と高次条件づけ/刺激般化
 1.6 条件反応の消去
 1.7 刺激の主観的解釈の意味
 1.8 さらなる学習過程
    内面状態の言語化/もうひとつの条件づけ
    ――道具的条件づけ
 この章のポイント

第2章 学習された心臓発作とは?――消去の問題
 2.1 はじめに
 2.2 論議の前提
 2.3 ここでの学習場面――認知心理学的視点から
    刺激般化
 2.4 消去の複雑なプロセス
    刺激場面に対する反応の視点を変える/条件
    反応のさまざまなレベル/消去の結果
 この章のポイント

第3章 だらしない子の変身――新しい習慣へのシグナル
 3.1 はじめに
 3.2 習慣,信号,および強化の効果
    場面例/分析
 3.3 効果的な新しい信号と強化のさまざまな解釈
 3.4 新たに学習された反応の安定化
 3.5 古い習慣をあらためること
 この章のポイント

第4章 トラブルメーカー・マイケル
     ――オペラント条件づけと社会認知的学習
 4.1 はじめに
 4.2 授業の場面
 4.3 オペラント条件づけ――興味の範囲内での強化
 4.4 強化の正しい場所と間違った場所
 4.5 望ましくない行動の消去
 4.6 さまざまな場面に行動を適応させること
     ――弁別学習
 4.7 望ましくない行動に代わる選択肢を与えること
     ――新しい行動の形成
 4.8 情動的反応
 4.9 自己制御
 4.10 強化スケジュールとそれぞれの効果
    連続強化(continual reinforcement)/
    間欠強化(intermittent reinforcement)/
    ランダム随伴性と迷信的行動/日常場面と
    教室場面における強化プログラム
 4.11 嫌悪刺激――罰
 4.12 観察と模倣による学習
 4.13 1つの授業のなかで機能する学習プロセスの多様性
 この章のポイント

第5章 「待つこと」と「なしですますこと」の学習
    ――衝動と行動の制御
 5.1 はじめに
 5.2 行為の結果とその強化的効果
 5.3 母親はどのようにして学習を制御できるか
    ――ほかに考えられる可能性
    消去/罰/罰のモデリング効果
 5.4 衝動と行動を制御するためのプランの学習
    衝動と行動の効率的制御の構成要素/この先の検討事項
 5.5 衝動・行動制御プランの学習における中心的領域
  1. 望ましくない行動・衝動の抑圧
    ――「なしですます」ことの学習
    言語的行動調整/母親のモデリング効果/
    自分の行動の制御を強化する方法
  2. おもな活動への焦点化
    ――プランがあるための順調なショッピング
    モデリング/子どもの活動――認知的学習のための刺激
    づけ/言語的自己制御
  3. 誘因と報酬の役割――目標と目標イメージ
    目標設定とモデルとしての母親(再考)/望ましい行動
    の強化――1つの認知的解釈/実験的研究の諸結果
  4. 予防的対策
 5.6 包括的行動プランの一部としての行動制御
    この節のポイント概要/全般的枠組みとしての
    アクション・プラン
 この章のポイント

第6章 向社会的行動の学習
    ――社会認知的プロセスと社会的価値システムの獲得
 6.1 はじめに
 6.2 新しいタイプの罰――「タイムアウト」(time-out)
 6.3 「親身の説明」(Affective Explanation)の重要性
 6.4 共感することの学習
 6.5 社会的コンテクストにおける期待と価値体系の構築
 6.6 もう1つの説明
 6.7 観察学習
    実験から得られた知見/観察学習のための諸条件
 本章のポイント

第7章 テスト不安克服の道――「脱感作法」を越えて
 7.1 はじめに
 7.2 テスト不安という現象
    テスト不安の構成成分/テスト不安の強度を決める
    諸要因
 7.3 テスト不安につながる学習プロセス
    行動主義的解釈の不十分さ/モデルからの学習と
    能力の自己査定
 7.4 対抗条件づけと脱感作によるテスト不安の低減
    不安を誘起する刺激場面についての探索/対抗条件
    づけと体系的脱感作
 7.5 脱感作を超えて――不安対処の認知的側面
    準備的(予期的)段階の学習プロセス/直面的段階
    の学習過程/部分的成功を得るための賢い方略
 この章のポイント

第8章 グループリーダーのストレス対処学習
    ――認知的な行動訓練と行為調節的認知の発達
 8.1 はじめに
 8.2 主観的解釈の結果としてのストレス
    場面例/解釈された刺激がストレッサーとなる
 8.3 ストレスの諸特性
    感情レベルのストレス反応/生理的レベルでの
    ストレス反応/行動レベルおよび認知レベルで
    のストレス反応
 8.4 ストレス対処行動のさまざまな選択肢の学習
    行動の遅延と言語的自己教示による行動調節/
    社会的場面全体についての正しい表象または心的
    モデルを通しての行動制御/自分の役割と視点の
    分析――視点の変化と役割取得/自分の動作と
    観察学習(モデリング)を通しての行動調節的
    認知の確立
 8.5 ストレス対処の必要条件
    ――自分の感情と向き合うことの学習
    行動レベルと認知レベルにおける反応――再考/
    生理的反応および(とくに)感情的反応/怒りの
    操縦術としての「私は……」メッセージによる
    感情表現
 8.6 自己強化の必要性
    リーダーの立場――割って入る勇気をもつこと
 8.7 学習された行動をより大きな構造へ統合すること
 この章のポイント

第9章 中高生の学習性無力感――非随伴性と原因帰属
 9.1 はじめに
 9.2 場面の具体例
 9.3 強化の複雑なメカニズム
 9.4 複雑な随伴性学習
 9.5 学習性無力感はどのよう形成されるか
    非随伴性の意識化と結果の非制御性の発見/原因帰属/
    ネガテイブな予想の台頭/予測の結末――学習性無力感
    とその症状
 9.6 学習性無力感をどう解除するか
    失敗の原因帰属を外部の非安定的・特殊個別的要因に
    シフトすること/認知的・動機的欠陥を減らす/
    認知的欠陥を低減させる際の社会的相互作用の役割/
    情緒的ストレス(落ち込み)の軽減/その他の要因
 この章のポイント

第10章 挿し絵入りテキスト文からの学習
     ――メンタルモデルの構築
 10.1 はじめに
 10.2 例としての基礎経済学のテキスト(学習目標を含む)
    学習の目標
 10.3 テキスト文を理解すること
    「総合による分析」としてのテキスト文理解/
    テキスト文理解についてのスキーマ理論的説明/
    意味の単位(命題)の追加としてテキスト文の理解/
    全体論的メンタルモデルの構築としてのテキスト文理解
 10.4 テキスト文からの学習について
    メンタルモデルの変容としての学習――スキーマの
    調節,分化,再構成,および再結合
 10.5 図の読み取りとメンタルモデルへの統合のしかた
 10.6 テキスト文からの知識習得における具体的なプロセス
    精緻化プロセス/縮減化プロセス/貯蔵と検索/
    メタ認知プロセス
 この章のポイント

第11章 語彙の学習――自己制御的・適応的学習
 11.1 はじめに
 11.2 何が学習されるのか?
    1つの典型的なテキストブック
 11.3 手がかり再生の学習
    対連合学習とは?/連想を超えて/クリブまたは
    ペグワード記憶/反復による精緻化の可能性/
    シンメトリーと母語の手がかりからの分離
 11.4 適応的・自己指令的学習――Sから始まる7つの学習
 11.5 検索手がかりの内面化(internalization)
 11.6 1回の試行で学習できる情報の量
     ――まだ疑問の残るいくつかの解答
 11.7 系統的意味的精緻化による長期保持
 この章のポイント


第12章 数えることの学習
     ――数のネットワークの構築 ピアジェの発生的
       認識論を超えて
 12.1 はじめに
 12.2 9×8=72、それとも74?
 12.3 授業についてT先生の考え
     ――数えることの学習の基礎としての連合の輪
 12.4 連合の輪だけでは十分でない
 12.5 算数的操作とその行動的基礎
 12.6 算数的操作のシステム性
    概念体系と意味的ネットワーク/数的ネットワーク
 12.7 一貫性のある数的ネットワークの構築
    授業に有益な概念/自然数の反復(iteration)/
    2倍にする・半分にする/基本的構成プロセス
 12.8 (数的ネットワークの)認知的構築と個々の
    学習者の自律性
 12.9 初歩的な乗法ネットワークの構築
    数的ネットワークの構築とそのパスの自動化/
    練習と強化/数的ネットワークの構築は実際に
    経済的で有益といえるか?
 この章のポイント


第13章 タクシー運転手の地理概念――認知地図の構築
 13.1 はじめに
 13.2 環境学習、場所学習、町中を回ることの学習
 13.3 心理学的トピックとしての認知地図
    初期の研究
 13.4 所産としての認知地図
    空間的知識と非空間的知識/CMの要素間の空間関係
 13.5 認知地図の構築
    道標の学習/ルートの学習/測地的知識
    (Survery knowledge)の構築/CMは直写型
    (analog)表象か?
 13.6 ふたたび――単純な連合学習を超えて
 この章のポイント

第14章 マッチ棒ゲーム
     ――ゲシュタルト理論または洞察的学習
 14.1 はじめに
 14.2 試行錯誤,仮説とルール,当て推量的帰納
    ゲームのプロトコル/選択された手順の分析
 14.3 洞察と理解に至る道
    見通しのない帰納から数的省察へ/数的省察から
    構造的省察へ/構造的省察とその転移可能性/
    暗記学習 vs 洞察/理解
 14.4 再構造化,力動的システムの構築,および洞察
 この章のポイント